シンポジウム8「今こそ在宅フットケアを深める」

2月11日(日)シンポジウム8「今こそ在宅フットケアを深める」

座長 小笠原 祐子(東京医科歯科大学大学院 保健衛生学研究科 非常勤講師)
「在宅高齢者のフットケアニーズとケア」
基調講演/座長 姫野 稔子(日本赤十字九州国際看護大学 看護学部 看護学科 教授)

シンポジスト
「皮膚・排泄ケア認定看護師が行う地域でのフットケア」
間宮 直子(大阪府済生会吹田病院 看護部 副看護部長)
「総合病院と在宅フットケアの連携深化 〜よりシームレスな地域連携の実現に向けて〜」
木下 幹雄(TOWN訪問診療所 院長)

「在宅高齢者のフットケアニーズとケア」

姫野 稔子(日本赤十字九州国際看護大学 看護学部看護学科)

基調講演を行うにあたり、医学中央雑誌を検索エンジンとしてフットケア研究の変遷を概観してみた。フットケアという概念がお目見えしたのは1987年であり、看護の研究論文であった。また、2年後には医学の分野において症例研究が報告されていた。以降、フットケアの研究は増加の一途をたどり、2017年11月現在では延べ3048件もの研究論文が報告されている。

看護分野においてフットケアは、在宅高齢者の転倒予防や介護予防、入院患者の緩和ケア・リラクゼーション等を目的として研究がなされてきた。しかしながら、近年では、足病変を有する入院・通院患者に対する実践報告が増えてきている。これは、1995年に特定された皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)の活躍が大きいと考える。一方、医学の分野においても形成外科や皮膚科、糖尿病・創傷治癒・透析などの外来を中心として、足病変や関連疾患の治療に心血を注ぐ医師が多いという印象を持っている。

シンポジウム9は「今こそ在宅フットケアを深める」をテーマに掲げている。学術集会長の上村先生はフットケアを「大切な足を守り、最後まで自分の足で歩けることで、心や体といったその人が持って生まれたものを守るケアである」と定義づけておられる。演者は、教育・研究の場に身を置いている上、看護実践家の折にも足病変のケアを行った経験はない。しかしながら、「在宅」「最後まで自分の足で歩ける」「持って生まれたものを守るケア」を共通のキーワードとし、演者が専門としている高齢者看護の分野に焦点をあてることとした。

以上より、今回は、フットケアを広義にとらえ、足病変の治療対象にはなっておられない在宅高齢者の足部の実態とフットケアニーズ、歩ける足に整えるためのケアについて報告する。足病変の有無にかかわらず、地域で暮らす人たちの足を守ることについて意見交換ができればと考えている。

※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

第16回日本フットケア学会年次学術集会プログラムはこちら
メニュー